飲食・ブライダルを目指す学生必見!街づくり、人づくりに拘る組織ならではの就活における評価ポイント

『さよなら就活対策』

「貴重な4年間を“就活対策”で、消耗していませんか?」 
誰も教えてくれない 「面接の裏側」 を紐解き、これからの大学生活を問い直す "面接官の告白" 

今回インタビューさせていただいた(株)ゼットンは、街づくりをコンセプトに、アロハテーブルをはじめとする飲食店の経営や、公共施設の再開発、レストランブライダル等を仕掛ける会社です。 

「協調性のある人材をどのように見抜いているのか?」「学生の本音と建前をどのように見抜いているのか?」店舗でのサービスや運営計画、料理の開発、ウエディングのプランニングに興味のある学生は必見です。 

会社プロフィール:「店づくりは、人づくり。店づくりは、街づくり。」を掲げ、5つの事業を軸に飲食やブライダル、イベント等を展開し、その街や地域に活気を呼び起こすことを目指している。一つの地域・街を徹底的にリサーし、街を丁寧に理解した上でひとつひとつオリジナルの店舗を創り上げている。理念・Our Style・value6を大切にしながら組織づくりを行っている。 
面接官 渡邉若菜さん:跡見学園女子大学文学部臨床心理学科卒。2015年4月、新卒としてゼットンに入社。ビアガーデンでの研修後、「grigio la tavola」(赤坂)、「神南軒」(渋谷)を経験し、2017年10月、社内公募で現職に。

就活は想いの共感

Q. どんなことに拘って新卒採用の活動を進めていますか?
 
就活の仕組みは変化する中で、変わらないこととしては「想いの共感が大切」だと考えています。

我々の想いの象徴であるvalue6 笑顔 元気 感謝 誠実 謙虚 敬いを互いに大切にできるのか?何度も面接の中において確認しています。

 

協調性の評価とは?

Q. 面接の入り口となるグループディスカッションでどのような観点で評価していますか?

チームで働くことを大切にしている会社なので「ガツガツ発信すればOK」という訳ではありません。

グループ全体を見渡しながら、自分なりの役割を見出だして「チームを考えながら動けているか?」をみています。

あとは「言葉のチョイス」も評価としても大切にしています。

 

Q. 具体的にはどのようなことを指していますか?

職場では様々な年齢の人と対峙する中で「言葉遣い」は大切だと考えていて、それは「敬語を話せるか?」という訳ではありません。

例えば、グループワークの中では年齢の近いメンバー相手に物事を進めていくわけですが「それやっといて」といったような口調の強い物言いをされる学生さんは気になりますね。

相手を気遣い、相手が気持ち良く動けるような「言葉」を選んで発しているか否かは気になりますね。

 

ガクチカで大切な“本音”

Q. 面接における「ガクチカ」についてはどのように評価していますか?

勿論、お客様と直接的に向き合う事業を展開しているので、学生時代の接客経験であったり、多様な年齢の人と接する経験については確認していきます。

その中でも、value6 笑顔 元気 感謝 誠実 謙虚 敬い を面接の場における印象やエピソードの中から評価しています。

例えば「笑顔を大切にしている」とPRしているのに、実際の面接における表情が硬いと矛盾しているな…と違和感は感じますね。

―模範解答を用意している学生も多いですからね…

勿体ないことに、取り繕ってしまう学生も多い中で、良いことばかりを話すのではなく、素直に“失敗したこと” “うまくいかなかったこと”は伝えてほしいですね。こちらも取り繕っているか否かはすぐに察知してしまうので…

具体的なガクチカのエピソードについては、「留学で英語力を磨いた」「100人のチームをまとめた」という成功した結果だけではなく、そのプロセスを掘り下げる中で、自分なりに困難にどう向き合い、どう乗り越えたのかを評価しています。

そのプロセスを話していただけるからこそ、その人らしさを感じることができますからね。

 

志望動機に模範解答はない

Q. 志望動機についてはどのように評価していますか?

理念やvalue6への共感や理解という部分は勿論なのですが、「模範解答」のような回答を求めるわけではありません。

その理念やvalueを「自分だったらどのように体現したいか?」どこまで“ジブンゴト”として捉えられているかを評価しています。

「素敵な店舗ですね!」と褒めるのではなく、「自分はこんな店舗にしたい」と語っていただけると嬉しく思います。


Q. 具体的に過去どのような志望動機を評価したのですか?

今のお話と少し逸れるかもしれませんが、自分のことをありのままに語ってくださった学生を評価しました。

その学生は、もともと就活を本気でするつもりがなく海外を渡り歩いていたことや、媚をうるのが嫌いで自分が企業で働くことに違和感を感じていたことを率直に話してくれました。

また、その中で、ゼットンの店舗にたまたま立ち寄ったときに「ここなら働ける」「ここで自分を磨きたい」と直感的に感じて、門を叩いてくれた事実を知ったときに、シンプルに本音の想いがのっていて素敵だなと感じました。

模範解答のような用意した志望動機を語る学生も多い中で、取り繕わずに、自分の言葉で本音の想いを基に、どのように働きたいかを語ってくれたことが評価ポイントになります。

 

自分に嘘をつかない就活

Q. これまでのお話を踏まえて、就活におけるアドバイスをお願いします。

私自身は、女子大の出身だったのですが、周りには事務職や金融系に就職する人が多く、人事を目指して飲食・ブライダルといった領域に飛び込むことに反対する人も多かったです。

ただ、先生や親、友達に何を言われても「自分の想いに嘘をつかない」ということが就活においては大切だと思っています。私自身、将来は人事になることに憧れて入社して、現場経験を経てそのポジションにつけた今、後悔は全くありません。


Q. 最後に大学生活の過ごし方におけるアドバイスをお願いします

内面を磨くことですね。

弊社においてもvalue6笑顔 元気 感謝 誠実 謙虚 敬いを大切にしていますが、内面を磨くことで、人として信用・信頼されるようになると考えています。

自分の内面は、自分で気づいて、自分でしか磨くことができないので、その努力を惜しまないことが大切だと思っています。

そういった意味で海外に行く経験なんかは、多様な価値観に触れて、自分の内面を磨くきっかけになるのかなと思います。

 

インタビュー後記

“街づくり”や“理念や価値観への共感”を大切にするゼットン様らしい拘りを感じたインタビューでした。

飲食・ブライダルといっても、一つ一つの会社を丁寧に掘り下げていくと、拘りや価値観、組織としての存在理由は異なります。

自分の内面を磨きながら、自分の想いを大切できる企業と出会うために、視野を広げた大学生活や就活になるきっかけになればと感じたインタビューでした。

ちなみに「名古屋めし」という言葉をつくったのは、この会社の創業者の方のようです。。。笑