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【就活前に知るべき事実】“大手企業”と“ベンチャー企業”の違いとは?メリット・デメリットを徹底分析

就活, 働き方, ベンチャー, 複業, 副業, 大手

「大手企業」と「ベンチャー」ってどっちに就職すればいい?

コロナ・ショックの影響で、テレワークやフレックスタイム制度の導入が一気に加速し、働き方が大きく変わった昨今。それに伴い、就活の仕組みや働く価値観にも変化が生じてきたように思います。

「大手=安定」 「ベンチャー=成長」そんな方程式も揺らぎ始めている今、結局、大手とベンチャーにどんな違いがあるのでしょうか?

 

「大手企業10年の経験値」と「ベンチャー10年の経験値」の違いとは?

今回対談していただいたのは、大手製薬会社のロート製薬(株)で10年間勤める阿部真さんと複数のベンチャー企業で働き社会人10年目でXTalent(株)を起業した上原達也さんです。

阿部真さんプロフィール
ロート製薬の阿部さんは入社後、営業や人事総務部への異動、東北での広報業務などを経験した後、現在は東京で主に広報の仕事をしながら、副業で社会にコミットする活動をする。
マイテーマ:「大手企業と副業の両立!自分らしいキャリアの創り方とは?」
URL:https://hatachinotobira.com/contents/109
上原達也さんプロフィール
新卒でITベンチャーに入社後、Japan Taxi(株)のタクシー配車アプリの新規事業へ転職、現在はXTech(株)で子会社を立ち上げ、「時短ママとスタートアップを繋ぐ転職サービス」を運営。
マイテーマ:「自分の経験が新規事業の種に!?ビジネスとして向き合う『育児と仕事の両立』への挑戦」
URL:https://hatachinotobira.com/contents/122

経歴の全く異なる社会人暦10年目の二人に、“「大手」と「ベンチャー」で働く違い”という視点で、それぞれの働くリアルをお話いただきました。

 

「大手」と「ベンチャー」の違いって?」動画視聴のポイント

  • 「新卒で“大手”と“ベンチャー”どっちが成長できる?」
  • 「就活前に知るべき、働く環境の違いって?」
  • 「ファーストキャリア決断にあたって意識することは?」

といったポイントを意識しながら、阿部さんと上原さんの動画を視聴してみましょう! 

 

大手とベンチャー、それぞれの立場で思うこと(0:13~)

2016年ロート製薬が時代の先駆けとして、副業解禁をした際に「一石を投じたときのインパクトの大きさを感じた」と、大手企業の魅力を語る阿部さん。

一方、新卒からベンチャーで働いている上原さんは、「自由度が高まっていること」をあげています。

また、“スーツは着ない” “有給取得” 等の働くルールの自由度や、裁量の大きさやチャレンジの選択ができていることも、ベンチャーの良さの一つだといいます。

ただ結局は、「自由にやるかどうか」というのは個人の意思で決まると2人は口をそろえます。「個々の人生において、何を大切に、どう働くか」は大手でもベンチャーでも一緒であるということです。

 

ベンチャー企業で「働く」(2:19~)

ベンチャー企業に2010年に新卒入社した上原さんは、「ベンチャー=長時間労働、激務、安月給」のイメージが、実態とともに変わったことも、大きな変化だったと語ります。

実際にベンチャー企業の多くは、この10年間で、労働時間が短くなり、年収も上がっているなど、待遇がよくなっているようです。

 

副業についての実態(2:46~)

“副業解禁”がなされたとき、大手社員の中には「人生の迷子になる人が多い」ということが顕著になったそうです。

「副業していい」って言われるんだけれど…「会社の中で何ができるのか」は分かっても、「社会にとって価値のあることが何か」が分からない人が多いという実態が見えたそうです。

よく考えたら「自分のやりたかったことって何だった…?」と就活生みたいな悩みをもつ人もいます。就活においてもこのような悩みを抱える人が多いと思うんですが、社会人も抱える悩みでもあるんだそうです。

大手に勤める阿部さんは、これらのことに課題感を持っており、「一歩、足を踏み出してみる場所」をつくれないかと考えているそうです。

 

副業は「そこにニーズがあるか」がキーポイント(4:00~)

副業においては、エンジニアのように、「切り出した時間で成果を出せる」人にとってはマッチングが起こりやすいそうです。

一方で、「平日の夜だけ仕事できます」という営業マンにお願いしたいというニーズは中々ないというのが現実です。本人の意思に加えて、職種や仕事の構造上の問題もあるそうです。

 

大手とベンチャー、それぞれの立場からみる転職(4:40~)

“「大手」→「ベンチャー」はいけるけど、「ベンチャー」→「大手」はいけない”というのはなくなり、むしろ、逆のほうが危険だと口をそろえた2人。

転職活動のとき、「年収に対して、どんな価値提供をすることができるのか」を相手が納得できるように語れる社会人は少ないそうです。

大手の場合の年収構成は、その人の“市場価値”の上に所属する会社の“稼げる仕組み”や“ブランド価値”が積まれています。つまり、その人のスキルよりも給与のほうが高くなるということは起こりがちです。

 

会社の規模感にとらわれず、働く上で大切にしたいこと(6:25~)

一方で、大手から起業して活躍する人も少なくないといいます。究極は、「自分がどんな働き方をしたいか」でキャリアが積みあがるということです。

目の前の上司を見て働く10年を考えるのではなく、短い時間軸で、「自分は何をしたいのか」を問い続ける時間にできるかが重要だといいます。会社の規模は関係なく、「いる環境の中でどのようにチャンスを掴んでいけるのか」が大切ということです。

 

ファーストキャリアに迷う就活生へ (7:47~)

阿部さん:営業や人事、広報など様々な環境で多様な仕事した経験から、「やりたいこと」や「もっとできること」が広がっていきました。自分自身が関わったことが世の中に出ていき、社会が変わるきっかけになる、社会へ大きなインパクトを出していきやすいことが大手ならではの面白さだなと思います。

上原さん:スピード感のある世界で普通の人の10倍くらいの密度の中で仕事をしたことで、結果として今、自分のやりたいことへチャレンジできています。起業した現在も、子育てなど、プライベートを含む時間の使い方も柔軟になっているなど、選択肢が増えました。大手でやっているよりも、10倍くらいのことをできるようになったのではないかなと思っています。

 

ハタチのトビラ編集部より

「新卒の3割が3年以内に転職する時代だから、会社は気軽に選べばいい」「最初の3年で働く価値観が決まるから、1社目が重要だ」社会人の言うことは様々です。

結局は、「大手」か「ベンチャー」か?に正解のキャリアパスは存在しません。お二人からもあったように、「自分の人生、どのように時間を使いたいのか」が重要だということです。

そして、自分が選んだ道を正解にしていけるかどうかは、自分次第であるということです。

就活を経て社会に出ると、答えのない問いに、相手や自分が納得できるような最適解を出すことが幾度となく求められます。

まずは、「自分にとっての最適解は何なのか」視野を広げて考え、一歩踏み出すことから始めてみませんか?