「好きを仕事に」のリアルとは?
将来の話をする時、「好きなことを仕事にするべきか否か」はよく話題になりますね。元野球選手のイチローは、引退会見の際に「野球人生で貫いたものは?」の質問に「野球を愛したこと」と答えています。スポーツ選手のみならず、世の中には好きなことを仕事にして成功している人が多いのも事実。
一方で、好きを仕事にすると嫌いな面が見えたり、理想と現実のギャップが大きくて上手くいかない可能性があったりと、難しい側面もあります。
そこで今回は、この「好きを仕事に」のリアルを伺ってみました。
ゲストは、学部・大学院と研究を続け、ロッテ中央研究所の研究員として就職後、現在はジョブローテーションの一環で採用担当をしている(株)ロッテの小山崇旭さんと、「心(SIN)に電(DEN)気を」をテーマにチームを組んで様々な企画を生み出している(株)心電の郡司淳史さんです。
※この動画は、2022年4月に開催したイベントでの対談コーナーを撮影・編集したものです。
動画視聴のポイント
- 好きを仕事にするってぶっちゃけどう?
- 大学時代にやっておくべきこととは?
- 面接での評価軸って?
といったポイントを意識しながら、対談動画を視聴してみましょう!
「好きを仕事に」のリアルとは?(0:19~)
まず学生から届いた質問はこちら!
「自分が好きなことを仕事にできたら幸せだろうなと思う反面、嫌いな面が見えたりするのではないかと不安です。好きを仕事にするってぶっちゃけどうですか?」
小山さんは、正に“好き”を仕事にしています。仕事の中では、たしかに理想と現実の乖離に頭を悩ませることもあるとのこと。
また郡司さんも「嫌な面は見える」と即答でした。ただ、郡司さんは「好きなことに自分の人生の時間を割いていきたい」という考えから、“好き”を仕事にしているそうです。
嫌な部分も受け入れた上で、それを好きだと言えるかどうかがポイントですね。
“働く”を考える上で絶対に譲れない条件は?(2:42~)
みなさんは、就職にあたって譲れない条件はありますか?
もちろんこれは、若手時代や結婚のタイミング、子育て時期などで条件は変わってくると思いますが、自分が大切にしたい条件を明確にしておくことは重要です。
小山さんは、一に研究、二に食品業界、と順位付けをしていたそう。大学時代、研究で世の中の真理を見出していくことに、非常に魅力を感じた小山さん。とても力強くお話してくださりました。
大学時代、専門性って必要?(3:43~)
ここでの話題は専門性について。就職時、文系は理系に比べると専門性が無いと言われがちです(だからと言って、文系学問を悪く言っているのではありません!筆者も文系出身です)。ゲストの郡司さんも大学時代は「食品経済学部(文系)」だったようですが、自身の専攻にとらわれず、面白そうだなと思ったものを突き詰めた結果、現在の仕事につながっていったそうです。
大学での専攻を極めるのも勿論素晴らしいので、皆さんにはぜひ頑張ってほしいですが、就職に効果的な専門性が無いとしても心配しなくても大丈夫!
郡司さんのお話では、学生時代にやっておくべきこととして、興味を追求してみる経験をおすすめされていました。
学生時代にやってよかった経験(5:50~)
郡司さんに、学生時代にやって良かった経験も聞いてみました。
DJ活動や海外旅行など、郡司さんは様々な経験をしたそうです。これらの経験に共通して言えるのは、日常では感じられない体験だと言うこと。
自分と違う価値観や普段と違う環境に触れた時に、自分は何を思うのか?
この経験と問いを繰り返したことによって、郡司さんは自身の興味を明確にしていったようです
採用では、ぶんちゃけどんな人を評価しているの?(6:52~)
面接での評価軸は、やっぱり気になるところ!
現在ジョブローテーションの一環で採用担当をしている小山さんにズバリ聞いてみました。そして、頂いた回答は以下2点。
- 何かに打ち込んだ経験のある学生
- 経験値があり、引き出しの多い学生
こんな学生が、採用の場面では魅力的だそうです。ただし面接では、結果よりもプロセスを重視!どういう目的で、どんな工夫をし、どのように人を巻き込みながら物事を進めたかというプロセスをロッテの面接では大切にしていると教えてくれました。
ハタチのトビラ編集部より
今回の動画は、「好きなことを仕事にするべきか否か」から「面接での評価軸」まで、盛り沢山の内容でしたね。皆さんにとって参考になる部分はありましたか?
郡司さんのお話にもありましたが、
自分と違う価値観や普段と違う環境に触れた時に、自分は何を思うのか?
これを都度、言語化しておくことは、これからのキャリアを考えるにあたってとても有効です。
皆さんは、今回この動画を見て何を思いましたか?さぁ、今の気持ちや考えを忘れないうちにメモしておきましょう。