認定NPO法人TeachForJapanの経営サポートと採用選考※を行う森崎昇さん。(※撮影当時)
ファーストキャリアは(株)ローソンに入社。2年間働いたのち、人材業界の最大手であるアデコ(株)に転職。
「大手企業からNPOに転職した理由とは?」
「自分軸の作り方とは?」
教育系のNPO法人の仕組みや、森崎さんが現在の仕事に就くまでの過程、キャリアに対する考え方を語っていただきました。
「自分の情熱を感じる瞬間って?」動画視聴のポイント
- どんな基準で仕事を選んできたのか?
- 大手企業を退職した理由とは?
- 仕事の中で気付いた情熱とは?
といったポイントを視聴しながら、森崎さんのプレゼンを視聴してみましょう!
Teach For Americaとは?(0:50~)
森崎さんが勤めているTeach For Japanの母体となるNPO法人がTeach For Americaです。
このNPOの取り組みは、子どもの学習環境に課題がある地域に、リーダーシップを磨いた優秀な若手教師が2年間という期間限定で派遣される仕組みになっています。
「皆さんはNPOと聞くと、どんな印象がありますか?」
就職の選択肢に入ってくる方は少ないかもしれません…
しかし、Teach For Americaは「アメリカでの文系就職したい企業1位」という調査結果がでています。つまり、Google、Appleといった企業よりも人気があるということです。
リーダーシップを磨きながら“教育の課題解決に取り組む経験”が積めることから、多くのアメリカの学生が、Teach For Americaを通じて教師を目指し、この2年間の経験を活かして様々な分野で活躍しています。
Teach For Japanとは?(3:16~)
Teach For Americaでの取り組みは、「Teach For ○○」という形で世界各地に広がり、その日本支部が、森崎さんが勤務されているTeach For Japanです。
Teach For Japanの選考を通じて派遣される教師の方は、学歴社会の中で生じる格差の「負」の連鎖など、日本独特の教育の課題にも取り組みます。
このNPOのユニークな仕組みとしては、教員免許を保持していなくても、厳しい選考とリーダーシッププログラムを受講することで、誰でも教師になれることです。
派遣期間終了後は、その経験を糧にそれぞれの場所で活躍していくことになります。
大手企業からNPOに転職するまで(3:57~)
Teach For Japanに入社するまでの森崎さんは、キャリアを選んでいく上でのある共通点があります。それは、「人」です。
大学卒業後、森崎さんは当時の社長に憧れて、コンビニ大手のローソンに入社します。雪深い山形でコンビニの店長として2年間働いた後、人材系の会社へと転職。その時の入社理由も、「会社の人が好きだから」というものでした。
人材系の会社で働いていく中で、森崎さんは一つのことに気付きます。それは、自分の「努力」によって他者がイキイキとする姿に「情熱」を覚えるということです。
森崎さんはこの気付きをきっかけに、次のキャリアに出会っていくことになります。
キャリアも人生も修正が必要?(5:21~)
森崎さんが、現在の職場であるTeach For Japanを選んだ理由も、「人」が関係しています。
それは、これからの時代は「正解」を求めるのではなく、キャリアも人生も修正しながら生きていくべきであると話した藤原和博さんとの出会いです。
この藤原さんと出会いによって、Teach For Japan創設者の松田悠介さんとも出会います。
人との出会いが、さらに新たな人との出会いを生み出し、そこに新たなキャリアやマイテーマが生まれるのかもしれませんね。
出会いの連鎖から生まれたマイテーマについて(5:44~)
森崎さんが、マイテーマ「生きることを通じてイキイキした社会を作るには?」という言葉を掲げたきっかけは、MBA取得のために通っていた社会人大学院で受講した授業でした。
森崎さんが通っていた社会人大学院では、志を語らなければ卒業できないというシステムがあり、その際は「働くことを通じてイキイキした社会を作るには?」というマイテーマを語ったそう。
現在では、「働く」という部分が「生きる」という言葉に変わり、より多くの人が「イキイキ」と生きるための活動を続けています。
みなさんもこれまでの経験から、自分のキャリアを考えてみてはいかがでしょうか?
ハタチのトビラ編集部より
数年後の就活で、自分のマイテーマを語る自信はありますか?
「正直、やりたいことがわからない…」と感じている方が大多数だと思います。実際に森崎さんも就活のタイミングでは、「人」というぼんやりとしたテーマしか定まっていませんでした。
しかし、それでも行動を続けた結果、30歳前後で具体的なテーマに辿り着くことができたようです。
将来の方向性がぼやけていても、「行動すれば明確になる」という気持ちで、まずは一歩踏み出すことが大切なのかもしれません。