公務員が“安定”ってホント?
親が子供にになってほしい職業で常に上位にランクインしている公務員。長年、安定した職業として人気がありますが、本当に公務員は“安定”なのでしょうか?
今回は、公務員アーティスト(当時)として活躍する川那 賀一さんのマイテーマプレゼンです。
川那さんが、ハタチのみなさんに伝えたいこととは?ぜひ、プレゼンをご覧ください。
「公務員という職で自由に働く!?」動画視聴のポイント
- 川那さんが転職活動で感じたことは?
- やめてもいい力って何?
- あなたの時給はいくら?
といったポイントを意識しながら、川那さんのプレゼンを視聴してみましょう!
自己紹介(0:14~)
川那さんのマイテーマは「リスクを取らずに好きなことをする生き方とは?」
公務員アーティストとして活動する川那さんは、KAZRASCAL(カズラスカル)というアーティスト名でカメラマンやインスタグラマー、ダンサー等の幅広い活動をしています。
もともとは、教員になりたくて大学に入学するも、教育実習で教育現場に幻滅してしまい、仕方なく目指したのが公務員だったそうです。
公務員ってどんなイメージ?(1:19~)
みなさんは公務員にどんなイメージを持っていますか?
安定、残業がない、つまらない
川那さん自身も、こんなようなイメージを持っていたと言います。しかし、実際に働いてみたら意外と楽しかったので嬉しい驚き・・・!
川那さんが就職したのは岐阜市役所で、現在は民間派遣として東京の会社に出向しています。そのため、岐阜にいた頃は「岐阜市科学館」というプラネタリウムがあるところで働いていました。
ただ、公務員には必ずある異動の問題・・・。次は、窓口業務かな?と今後のキャリアを考える中で出てくる負の感情から、転職活動を始めます。
転職活動で感じたこと(2:22~)
川那さんは、転職活動をする中で現実に直面します。
それは、面接官に言われた「確かに実績はあるけど、でも公務員だよね」という言葉。
このとき、「時間は投資だな」と川那さんは感じます。この場にいるということは、自分の時間をこの場に投資しているということ。
果たして、今、公務員から放り出されたら、自分はこの社会の中でやりたいことをできるのだろうか?
安定=リスクだとも実感した川那さんは、「民間派遣職員」として、東京の企業にチャレンジし始めました。
俺ってアーティスト!?(4:02~)
いわゆる一流企業で働いてみてわかったこととして、川那さんは“サラリーマンの限界”を挙げています。
みんなが思い描くような「成功者」たちが、あまり楽しそうじゃない…
民間企業もやらない、公務員もやらない、じゃあどうする?ということで、川那さんは現在、この東京生活を密度を高めて過ごしています。
そんな中で気づいたのは、自分がアーティストだということ。
自分に投資をして、カメラマンやインスタグラマー、ダンサー、DJ、イラストレーター等の活動をしているうちに、仕事がもらえるようになったそうです。これは言い換えれば「やめてもいい力」が身についてきたことにもなります。
「やめてもいい力」がついてきた今、川那さんはあえて公務員を辞めず、むしろその肩書きを活用してアーティスト活動を続けています。
ハタチへのメッセージ(5:13~)
- “好きを仕事に”が正解とは限らない
- リスクをとるのがカッコいい信仰は捨てる
- あなたの時給はいくら?
- やりたいことがあるなら全部やればいい
- 安定は最大のリスク
- やめてもいい力を鍛えよう
みなさんは、自分の時給はどのくらいだと思いますか?
川那さんは、大学生のみなさんであれば時給5000円ぐらいあるのではないかと言います。
一人ひとり、それぞれの価値がある。投資した分、将来必ず返ってくる。
こんなことをお話していただきながら、しっかり時間の使い方を考える必要性を教えてくれました。
川那さんが、最後に投げかけてくれた問いは、これ。
「公務員という職でも自由に働けたら面白くない?」
みなさんはどう思いますか?
ハタチのトビラ編集部より
「安定=リスク」というのは、実は公務員だけでなく大手企業社員でもよく聞く話です。
企業の看板が無くなったらあなたは何ができますか?
こんなことを聞かれて冷や汗をかく社会人が意外と多いんです。
最近よくニュースにもなっているので、耳にしたことがある人もいるかもしれませんが、最近“ジョブ型雇用”が増えてきています。“ジョブ型雇用”とは、つまり職務(ジョブ)を特定し、それを遂行できる人を募集する方法のこと。
川那さんの言っていたとおり、時間は投資です。バイト、サークル、遊びなど、自由を謳歌するのも良いかもしれませんが、この大学4年間で自分に投資をして、何か自分のできることを増やすのも一つの手かもしれませんね。