建築学科を卒業後、誰もが知る大手不動産会社、IT企業にてキャリアを積み、現在はニュースプラットフォームを運営するNewsPicksで人事と経営企画を担当されている山口さん。
その人生は決して楽な道のりでは無かったと言います。様々な困難とそれを乗り越えてきた経験を持つ山口さんが、今興味を持ち新しく取り組んでいることについて語ってくださいました!
「自分の感じた困難が新しいサービスをつくるきっかけになった」動画視聴のポイント
- 「『絆』を意識するようになったきっかけは?」
- 「新しいサービスを始めようと思ったのはなぜ?」
- 「行動をおこすために意識すべき事とは?」
といったポイントを意識しながら、山口さんのプレゼンを視聴してみましょう!
ジャンルの異なる3社で積んできたキャリア(0:15~)
東京理科大学建築学科卒業後、新卒で不動産大手のオープンハウスに入社した山口さんですが、その後「マーケティングを学びたい」という思いから『楽天市場』をはじめ、多くのサービスを運営するIT企業の楽天に転職することとなります。『品質改善プロジェクト』をはじめ、楽天に足りないものを補っていくという活動が多かったようです。
上記2社を経てNewsPicksの一員となった山口さん。約100人規模の会社では、依然として課題が山積みで、入社当時は人事機能がない状態だったそうです。そこで「人」の領域に興味を持っていた山口さんが立候補。現在も人事を担当されています。
「絆って何?」今までの困難から生まれたマイテーマ(1:14~)
そんな山口さんが現在マイテーマとして掲げているのは、「人と人との絆とは?」。
一口に絆と言っても、友人、家族、会社の同僚など…様々な人と多様な絆があります。それらが結ばれる過程、つまり、どのように「絆」ができてくるのかにとても興味を持っているそうです。
その背景にあったのは、山口さんが今まで経験してきた「人と人の間にまつわる困難」の数々。
小学校でイジメに会い、高校時代は大怪我を経験、大学では遊び呆け、その後家族が崩壊。現在は会社作りをされているという山口さんは「人生ってほぼ困難の毎日」だと言います。
しかしこれは必ずしも悪い意味ではなく、「楽しいことは僅かかもしれないけど、困難を乗り越えた時こそ楽しいことがある」と語ります。そして、困難のレベルが高ければ高いほど、乗り越えた時の気持ちよさも感じられるようです。
このように、今までの様々な困難を1人で登ってきたわけではなく、人とのつながりのおかげで乗り越えられてきたと考えたことから、山口さんのマイテーマが形成されたわけですね!
家族の崩壊、現在進行形で感じる困難(3:00~)
今まで多くの困難を乗り越えてきた山口さんですが、未だご家族の問題が未解決事項として残っているようです。というのも、ご両親が3年前に熟年離婚をされたそう。もともと両親の仲が悪いと思ったことはなく、幸せな家庭で育ってきたと思っていた山口さんだからこそ、そのショックは大きかったと言います。
ご両親が別れたという事実よりも、「今まで自分が生きてきた30年間が嘘のように感じた」ことがとても辛く、自分の存在意義を問うようになった山口さん。
こういった困難の経験から、山口さんは人と人とのつながりの本質、特に「家族」の本質に焦点をあてて活動していきたいという思いが強くなったと語ります。
自身の経験を元に誕生した新しいサービス(4:06~)
調べてみると、円満な熟年離婚をサポートするようなサービスは世の中に多く存在しているものの、“予防学的に”家族が円満に在り続けることを目指す事業やサービスはないことに山口さんは気付きます。
もしもそういったサービスがあれば自分も参加してみたいと思っていたそうですが、それが見つからなかった現状を踏まえ「それなら自分で作るしかないのでは?」と一念発起。新しいサービスの企画に踏み込むこととなります。
そこで発案されたのが『家族限定のコミュニティプラットフォーム』。
普段自分達が触れるニュースを起点に家族のコミュニケーションを活性化できる、そんなサービスだそうです。
ここで感じたのは、「何がやりたいか」を軸に行動していることが自分のモチベーションになっていたこと。
「自分がわくわくすること、楽しいことをしないと人生を損してしまう気がする。」
そう語る山口さんは、常にマイテーマを考える時間を作り、それをベースに行動していくことの大切さを改めて感じたようです。
歩みを止めるな!ハタチへのメッセージ(5:36~)
プレゼンテーションの最後に、ハタチへのメッセージとして山口さんが語ってくださったのは、自分の“やりたい事”は変化していくということ。軸は変わらないかもしれないけど、そこから派生していろいろなものになっていくことが多いと言います。
その上で大切なのは、「今、何がやりたいか」を探し続けて立ち止まらないこと、やると決めたものに対して信じてやり続けること、そして人として誠実であること。やはり、人として誠実であればいろんな人が助けてくれる、支えてくれると感じる部分が大きかったそうです。
困難を乗り越え、自分のやりたいことに挑戦し続ける山口さんのプレゼンテーションをきいて、皆さんは何を感じましたか?
ハタチのトビラ編集部より
生きていく中で困難はつきもの。そんな困難の数々に嘆いているばかりでは、何も状況は変えられないですよね。今回のプレゼンテーションからは、困難をしっかりと受け止め、そこから自分の新たな可能性を見つけていく山口さんの強さをとても感じました。
「いつか自分の困難な経験が新しいサービス開発のきっかけになるかもしれない!」と思うことができれば、困難そのものも必ず乗り越えることができる気がします。困難の後すぐに立ち上がる事は難しいかもしれないけど、少しずつでも歩みを止めずに進むことの大切さを感じました!